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聞き書 緒方貞子回顧録

聞き書 緒方貞子回顧録


 私が最も尊敬する国際人、緒方貞子。本書は氏の教え子による聞き書となっているが、生い立ちから学生時代、その後の活動までを余すところなく語る、伝記的なものとなっている。

 本書を語るべき点はいくつもあるのだが、多弁かつユーモアに富んだ緒方氏が、一箇所だけ沈黙されるところがある。それは部下をなくしたことを回想するくだり。氏は部下ではなく同志という表現をされているが、難民高等弁務官事務所という組織で現場主義を貫かれた事により多くの人を救い、しかし、自らの判断によって結果的に部下を危険に晒したことによる悔恨は言葉にはできないのだろう…

 プラグマティズムとヒューマニズムが緒方氏の思想の両輪かと思うが、ある意味相反するこの2点を両立させるには強靭な意志が必要とされることは想像に難くない。リーダーの本質は孤独であり、その苦悩を背負う覚悟があるもののみが真のリーダたりえることを物語る、文字通り筆舌尽くしがたい思いを氏はされてきたのであろう。

 「なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか」の書評でも触れたが、そもそも国連なんて金も権力もない割には世界中のエゴに振り回されるしんどい団体である。その中でも最も強烈な案件ばかりがふってくるのが難民高等弁務官事務所である。そんなところの所長を10年も務めるってどんな無理ゲーですか。中学生の読書感想文みたいですが、自分もこんな立派な人になりたいと思った次第です。

 うーん、強烈な読後感すぎてうまく言葉にならないな。この書評は後日いろいろ書き足したい。
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[ 2017/12/24 02:10 ] 書評 | TB(-) | CM(0)
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